事業内容
- (1)環境学習(里山保全と八郎湖の環境再生活動)事業
- (2)地域住民と協働の環境に配慮した酒米栽培交流会事業
- (3)田んぼの宝石 ほたる観賞会事業
- (4)その他目的を達成するために必要な事業
「田んぼの楽校」
環境学習(里山保全と八郎湖の環境再生活動)事業
平成9年から未来を担う地元の小学生と、美しい草木谷周辺の里山と下流にある八郎湖の環境保全を目的に、無農薬・無化学肥料で、田植えから脱穀までを昔ながらの農法で一年間通して体験する「田んぼの楽校」を、石川理紀之助翁ゆかりの地「草木谷」で行っています。「田んぼの楽校」農業と八郎湖の環境のつながりを学ぶと同時に、食育と地域への愛着を育む、小学校の環境学習プログラムのひとつです。
「酒米栽培交流会」
地域住民と協働の環境に配慮した酒米栽培事業
平成11年から、石川理紀之助翁ゆかりの地「草木谷」で、石川翁や環境活動等に興味のある地域住民に参加を募り、有機栽培で「酒米栽培交流会」を行っています。このプロジェクトは、高校生や大学生(留学生)が、「草木谷」の緑に映える紺と赤の秋田おばこの姿(早乙女衣装)で、田植え、稲刈りを行い、美しい草木谷周辺の里山と下流にある八郎湖の環境保全が目的です。さらに、石川翁の想い・功績に感謝するとともに、酒米栽培交流会を通じたファン層の拡大、交流人口増加による地域活性化を目指しています。
「リキノスケ未来塾」
石川翁の遺志を受け継ぐ人材育成プロジェクト
未来を担う地元の小・中学生が、リキノスケの精神を受けつぎ、将来、秋田で農業や八郎湖に携わった仕事につき、秋田のお宝を伝えていきたい…という思いで始めた人材育成プロジェクトです。地元の若い経営者さんや農家さんなどから「どこにでもあって、あたりまえのものを、宝ものに変える方法」を聞き、その後、地域に眠っているお宝を探しに、外へ「適産調(野外観察)」に出かけます。
「適産調」とは、農業の神様と言われた明治時代の聖農 石川理紀之助 翁が、土壌の種類、田畑の面積、人口、戸数、生産物、農家の収入、村の風俗や歴史、生活習慣に至るまで細かく調べまとめた総合調査です。七年の歳月をかけ秋田県と福島県の8郡49町村で行い、成果は731冊の本にまとまられました。この調査は、農村の自立を目指すことを目的として、各村々からも多くの若者が参加し、調査方法や村おこしについての考え方を習得しました。
「ホタル観賞会」
田んぼの宝石「ホタル鑑賞会」
石川翁ゆかりの地・草木谷で、ホタル鑑賞。
石川理紀之助翁ゆかりの地「草木谷」は、周囲が山々に囲まれ、澄んだ空気と清らかな水があふれる美しい里山です。今では貴重種となった生物も多様に生息し、自然観察や生きもの観察の学びの場にもなっています。初夏には、源氏ホタルと平家ホタルが競演し幻想的な光を放ちながら夜空を舞います。草木谷を守る会では、地元の若い団体の方々と、真っ暗な夜道にキャンドルを灯し、草木谷まで案内するホタル観賞会を行っています。