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法人概要 

草木谷を守る会について


 秋田の偉人である、石川理紀之助翁が明治時代に貧農救済のために自ら粗末な小屋を建て貧しい生活をした「草木谷」で、地域住民の参加などにより里山の保全活動や八郎湖の水源地としての機能確保、体験型環境教育の実践、地域の活性化に資することを目的として活動しています。
 主な活動として、「田んぼの学校」「気軽にTry! 環境活動 酒米づくり体験」の二つを中心に活動に取り組んでいます。
 『草木谷を守る会』は、郷土の偉人、聖農・石川理紀之助翁が、明治時代に貧農生活を実践した地「草木谷(潟上市豊川)」で、里山保全と下流の八郎湖の環境再生活動に取り組んでいます。
 私たちの活動は、潟上市立大豊小との「田んぼの学校」や、地域住民と協働の「酒米栽培」を、昔ながらの手作業で無農薬、無化学肥料で環境に配慮した農作業を実践し、美しい里山の田園風景の保全と、下流の八郎湖の環境再生を目指しています。
 また、自然豊かな「草木谷」は、生き物観察や自然散策などができ環境教育も重要な取り組みにもなっています。
 私たちと一緒に、美しい里山の保全と八郎湖の環境再生を目指して一緒に活動しませんか?

理念


 秋田県は、平成13年頃から水質汚濁が深刻な八郎湖は、上流から下流まで一体の流域管理が必要であると考え、湖の自然再生活動を実践している住民団体の支援や、湖への環境意識の啓発、地域活性化を図るプロジェクトとして「環八郎湖・水の郷創出プロジェクト」を平成16年度から行っています。
 そうしたなか、八郎湖の環境悪化を市民に伝えていく啓発的な活動だけではなく、未来を担う子供たちへの具体的な環境学習も必要だという機運が高まり、秋田地域振興局が平成18年7月に開催した「環八郎湖・子どもフォーラム」の里山観察会の会場として、秋田県潟上市豊川にある「草木谷」(谷津田)を提供しました。「草木谷」は郷土の偉人、石川理紀之助翁が明治時代に貧農生活した地で、自然豊かな里山であり、下流の八郎湖の水源地でもあります。
 谷津田は、下流の湖や海の重要な水源地であるほか、野生生物にとっても重要な生息地でありますが、現在は、農作業の担い手不足、高齢化などにより原野化し荒廃が全国的に顕著であり、本団体の活動拠点である「草木谷」も20数年間耕作放棄され同様の状況であります。
 平成19年、耕作放棄され荒廃した「草木谷」を田んぼとして復元し、里山の田園風景、下流にある八郎湖の環境保全・再生活動、さらに、希少種となったホタルをはじめとした生物多様性の復活を目的とした、地元小学生の総合的な学習の環境学習プログラム「谷津田再生プロジェクト」を、秋田地域振興局とともにはじめたのが当会設立のきっかけであります。
 この活動は、荒廃した谷津田で周辺環境に配慮した稲作を実践し、美しい里山と八郎湖の環境保全・再生をするとともに、周辺の自然散策・生きもの観察を通して、生物多様性や自然の大切さに気付き、尊重する心を育むことを目的としています。地域の小学生と連携したこのプロジェクトは、無農薬、有機肥料での米づくり(餅米)を昔ながらの手作業で田植えから稲刈りまで一年を通した取り組みとなっています。このほか、地域住民、市民団体、企業、行政などと連携した酒米、酒造りを主なプログラムとし、生き物観察やホタル観賞会と併せて行い、八郎湖の水源地としての機能確保、自然体験型環境教育の実践、地域の活性化に資することを目的とした当会の活動は、八郎湖流域全体をカバーする活動へと発展しています。
 今回、法人として申請するに至ったのは、任意団体として実践してきた活動や事業をさらに地域に定着させ、継続的に推進していくことと、八郎湖流域全体へ活動を広げていくために他地域の行政や関連団体との連携を深めていく必要があることなどの観点から、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良の策であると考えたからです。
 また、当団体の活動が営利目的ではなく、多くの市民の方々に参画していただくことが不可欠であるという点から、特定非営利活動法人格を取得するのが最適であると考えました。
 法人化することによって、組織を発展、確立することができ、将来的に八郎湖流域文化の伝承や環境問題に関わるさまざまな事業を流域全体にわたって展開することができるようになり、地域社会に広く貢献できると考えます。

組織概要

  •  名称
    • 特定非営利活動法人 草木谷を守る会
  •  事務局所在地
    • 〒018-1401 
    • 秋田県潟上市昭和大久保字堤の上61
    • TEL:070-5324-8350 FAX:018-877-2433
  •  設立
    • 2006年4月1日(2017年3月にNPO法人の認証を取得)
  •  目的
    • 石川理紀之助翁ゆかりの地である草木谷で、地域住民の参加などにより里山の保全に努める。このことで、八郎湖の水源地としての機能確保、体験型環境教育の実践、地域の活性化に資することを目的とする。
  •  事業内容
    • (1)環境学習「田んぼの楽校」(里山保全と八郎湖の環境再生活動)事業
    • (2)地域住民と協働の環境に配慮した酒米栽培交流会事業
    • (3)子ども適産調「リキノスケ未来塾」事業
    • (4)田んぼの宝石 ほたる観賞会事業
    • (5)その他目的を達成するために必要な事業
  •  会員数
    • 正会員:46名/賛助会員:5名(団体)
    • (令和5年4月 現在)
  •  定款
  • 受賞
    • 2011年 2月:元気なふるさと秋田づくり地域活動表彰
      2015年 8月:第22回コカ・コーラ環境教育賞 優秀賞受賞
      2015年 9月:秋田県環境大賞(環境保全部門)受賞 
      2017年 5月:ニッセイ財団児童・少年の健全育成助成
      2017年11月:青少年健全育成功労者(団体の部)表彰
      2018年 2月:日本自然保護大賞 入選
      2018年12月:第17回 トム・ソーヤスクール企画コンテスト 努力賞
    • 2020年 2月:令和2年度全国子ども連合会 表彰
    • 2021年 4月:ニッセイ財団 生き生きシニア活動顕彰

役員 (令和4年4月 現在)


 代 表

石川 紀行(石川翁五代目当主)

 副代表

佐藤 賢一(佐藤食品株式会社 代表取締役社長)

石井 善春

 理事

飯島 博(認定NPO法人アサザ基金 代表理事)

石黒 薫

工藤 素子(潟上市教育長)

三浦 将人(マルカ三浦醤油店

鈴木 壮二(潟上市議会議員

福川 悦子

石川 忠志

石川 ヒデ子

熊谷 勝

畠山 紳悟

菅原 巧太朗(琵琶湖博物館 学芸員)

 監事

金子 直憲

藤本 恵子(秋田ユネスコ協会 副会長)

沿革 


草木谷を守る会の歩み

草木谷を守る会は、郷土の偉人である、聖農・石川理紀之助が明治時代に貧農生活した地「草木谷」の自然豊かな里山に生息する、希少種であるホタルをはじめとした生物多様性の復活や、田園風景と、下流にある八郎湖の保全・再生に向けて、環境に配慮した無農薬、有機肥料での米づくり(餅米・酒米)を昔ながらの手作業で取り組んでいる。
この活動は、農業体験や生きもの観察会などを、地元小学校の環境学習プログラムや、地域住民との交流を通し、地域資源の大切さを伝えることが目的である。

 
平成18年 4月 

任意団体「草木谷を守る会」設立

平成19年 5月 

潟上市立大久保小学校(現大豊小)の環境学習プログラム「田んぼの学校」を協働で開始

平成19年 5月 

地域住民と協働の酒米、酒作り開始

平成21年 2月 

オリジナル純米吟醸「草木谷のしぶき」販売開始

平成23年 2月 

元気なふるさと秋田づくり地域活動表彰

平成23年 3月 

新燃岳義援金として、石川理紀之助翁ゆかりの地である、宮崎県都城市に寄付

平成24年 5月 

公式facebookページ開設

平成26年 4月 

イオン環境財団 第23回環境活動助成

平成26年 5月 

国民文化祭・あきた2014 潟上市主催事業「草木谷 撮影会」会場として提供

平成26年 7月 

ほけんの窓口グループ キックオフミーティング2014CSR活動受入れ

平成27年 8月 

第22回コカ・コーラ環境教育賞 優秀賞受賞

平成27年 9月 

秋田県環境大賞(環境保全部門)受賞

平成28年 7月 

会員間でNPO法人化の意思確認

平成28年 9月 

リキノスケ未来塾 開塾

平成28年12月 

設立総会開催

平成29年 3月 

NPO法人として認可

平成29年 3月 

オリジナル純米吟醸「草木谷からの爽風」販売開始

平成29年11月 

青少年健全育成功労者表彰

令和元年1月

第17回トム・ソーヤスクール企画コンテスト 入賞

令和元年12月

日本ユネスコ協会連盟「プロジェクト未来遺産2019」に選定(秋田県初)

令和3年4月

ニッセイ財団 生き生きシニア活動顕彰

情報公開


 

「天地の御恵み忘るべからず」

 里山保全・八郎湖再生と地域振興を目指す草木谷を守る会は、活動を始めて10年以上が経過しました。
 我々の活動は地域住民の参加を基盤にし、環境学習の場としての役割を果たすと同時に、田んぼづくりによる地域づくりにも挑戦しています。初めはわずかなメンバーで始まりましたが、その後賛同者が増え、単なる一時的な取り組みではなく、持続可能な活動が不可欠と認識しています。
 草木谷は八郎湖の上流域に位置し、水源としての重要な機能を担っています。森林と田んぼ、多様な生態系を有し、環境学習に適した場所です。この地域は歴史的にも価値があり、明治22年には石川理紀之助が貧しい農民体験を通じて農業指導を行った場所としても知られています。現在では、食糧難だった過去と同じ土地で、農作業を通じた環境学習の場として、子供たちの笑顔と活気ある声が響いています。また、谷津田も見事に再生し、美しい里山の景観を取り戻しました。
 我々の活動を通じて、自己成長の機会が広がり、様々な団体との交流も増えました。SNSを通じて若い世代と情報を共有し、交流を深めました。草木谷の魅力を中心に、里山保全と八郎湖再生に向けて、地域活性化の原動力として更なる努力を続けていきたいと思います。
 タイトルの「天地からのお恵みを忘れてはならない」とは、理紀之助の最期の言葉から引用したもので、自然の力(太陽、大地、水)が作物の成長や人々の健康を支えることを思い起こさせます。この自然の摂理を尊重し、感謝の心を持ち続けることが、我々の活動の基盤です。
 また、当会が販売する「草木谷からの爽風」というお酒は、私たちのモチベーション向上や活動資金の一部に充てられています。今後とも皆様のご支援をお願い申し上げます。
 
 

 特定非営利活動法人 草木谷を守る会
   代表理事 石川紀行